Dell U4025QWをMacで使う:120Hzの条件、解像度、ウィンドウの間取り
文 Guido Crego · 最終更新日:
U4025QWは、Thunderboltケーブル1本でApple silicon搭載のMacにつながり、ノートパソコンなら最大140Wで充電もできます。120Hzで使えたという報告があるのはM2 Pro、M3 Max、M4のMacで、M1 Pro/Maxでは60Hzどまりです。多くの人が選ぶ「3840 × 1620相当(HiDPI)」は、Pro/Maxチップなら選べますが、M4では120Hzのときにしか出てきません。
| サイズ | 40" |
| 解像度 | 5120 × 2160 (21:9) |
| 5120 × 2160での列幅 | ½ 2560 · ⅓ 1707 · ¼ 1280 |
| 3840 × 1620での列幅 | ½ 1920 · ⅓ 1280 · ¼ 960 |
| 2560 × 1080での列幅 | ½ 1280 · ⅓ 853 · ¼ 640 |
このページは、Dellの40インチ曲面モニター UltraSharp U4025QW(5120 × 2160、21:9、いわゆる5K2K、120Hz)についてまとめたものです。発売は2024年2月(TechPowerUp)。前のモデルのU4021QWは60Hzなので、120Hzの話は当てはまりません。内容はすべて2026年10月8日に確認したもので、ユーザーの報告はそう書いたうえで、元のスレッドにリンクしています。
ケーブル:Thunderbolt 1本でまとまる
U4025QWには、映像と最大140Wの給電をまとめて受けられるThunderbolt 4の入力があります。ほかにDisplayPort 1.4とHDMI 2.1の入力、Thunderbolt 4のダウンストリーム、2.5Gbイーサネットも備えています(Dell)。MacBookなら、このケーブル1本で画面も電源もモニターのポートもまかなえます。
120Hzで表示するには、圧縮した映像(DSC)を送れる接続が必要です。M1のMacBook Proを使う人が質問したとき、Dellのスタッフはガイドの記載を引いて、5120 × 2160・120Hzを出せるのは「Thunderbolt DP-ALT 1.4 DSC」「DP 1.4 DSC」「HDMI 2.1」の映像ソースだけだと答えています(Dell Community、2025年)。120Hzが出るかどうかは、ケーブルだけでなくMac側にもよる、ということです。
Macごとのリフレッシュレート
Appleはこのモニターについて何も書いていません。ただ仕様ページでは、M4のMacBook Pro(Apple)、M5 Pro/Max(Apple)、M5のMacBook Air(Apple)で、外部ディスプレイ1台を最大5K・120Hzで使えるとしています。M5 Airのページには、DSCに対応したDisplayPort 1.4(最大HBR3)の速度で出力できる、とも書かれています。それより前のチップについては、ユーザーの報告がこちらです。
| Mac | 報告 | 出典 |
|---|---|---|
| M1 Pro/M1 Max/M1 Ultra | 60Hz。BetterDisplayでカスタムEDIDを作り、100〜110Hzまで上げた人も | MacRumors、2024年 |
| M2 Pro | Thunderboltで120Hz、「3840 × 1620相当」も選べる | MacRumors、2024〜2025年 |
| M3 Max | 120Hz | MacRumors、2024年 |
| Mac mini(M4) | USB-C - DisplayPortケーブルで120Hz、「3840 × 1620相当」も選べる | MacRumors、2024年 |
| Mac mini(M4 Pro) | 何も設定せずに120Hzと3840 × 1620相当 | MacRumors、2026年 |
M1 Pro/Maxの結果は、Appleの仕様(外部ディスプレイは最大6K・60Hz、Apple)どおりです。DellはHDMI 2.1も挙げていますし、AppleのHDMIの上位モードには48GbpsのUltra High Speed HDMIケーブルが必要で、変換アダプタは使えません(Apple)。ただ、このモニターをMacのHDMIで120Hzにできたという報告は見つかっていません。上の報告は、どれもThunderboltかUSB-C - DisplayPortケーブルです。
5K2KモニターのMacでの解像度:3840 × 1620相当を狙う
ネイティブの5120 × 2160では、macOSは等倍(1×)で表示します。このパネルは140ppi(前掲のDellのページ)なので、文字は27インチのWQHDモニター(約109ppi)より小さくなります。
macOSのくっきりした「HiDPI」の解像度は、2倍の大きさで描いてから縮小して表示します。そのため「3840 × 1620相当」には、横7680ピクセルの描画が必要です(BetterDisplay wiki)。どこまで広げられるかは、チップで決まります。
- M1/M2/M3のPro、Max、Ultra:横3840ポイントまで。3840 × 1620相当が使えます(BetterDisplay wiki)。
- 無印のM1/M2/M3:3072ポイントまで。M3のMacBook Airでは3072 × 1296が上限だったという報告があります(MacRumors、2024年)。
- M4とM5:ふつうは3360ポイントまで。ある開発者は、この上限がディスプレイまわりのファームウェアで決まっていることを突き止めています(smcleod.net、2026年)。M4のMacが出た当初は、5K2Kモニターで3840 × 1620が選べなくなったと報じられました(9to5Mac、2024年)。
U4025QWは例外でした。M4のMacでは、3840系の解像度が120Hzのときだけ一覧に出て、60Hzにすると消える、とユーザーが報告しています(MacRumors、2024年)。だからこのDellは、120Hzのない5K2Kモニターがくっきり表示を失ったあとも、M4で3840 × 1620相当を使えました。M4では、120Hzが出なければ3840 × 1620相当も出ません。
macOS 27(2026年9月14日リリース)で、ほかのモニターの事情も変わりました。Appleは、ウルトラワイドディスプレイで5K・120Hzのような高い解像度を使えるようになったと説明しています(Apple)。LGの40WP95CやDell自身のU4021QWといった5K2Kモニターで、M4/M5のMacに3840 × 1620相当が戻ったという報告も出ています(MacRumors、2026年)。ただし同じスレッドによると、無印のM4/M5のMacBook Airで外部ディスプレイを2台つなぐと、横3008か3072までに下がります。
ほかの選択肢も見ておきます。「2560 × 1080相当」はちょうど2倍なので、どのMacでもくっきり表示できますが、何もかも大きくなります。3840ポイントより広い解像度は、どのMacでもHiDPIにならず、等倍の表示です。3840 × 1620が一覧にないときは、システム設定の「ディスプレイ」で「詳細設定」を開き、解像度をリスト表示にしてから「すべての解像度を表示」をオンにします(Apple)。
ファームウェア(M3T104/M3T105)
このモニターのファームウェアは、macOS用のインストーラーで更新できます。
- M3T104(2025年4月、任意):DellのアプリでPBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)時のUSBを割り当てると、画面上のメニューが勝手に出てしまう問題を修正(Dell)。
- M3T105(2025年10月、推奨):Thunderboltでつないだパソコンがスリープしたときに入力を自動で切り替えるオプション、MacBookの再起動まわりの互換性に向けた給電(PD)ファームウェアのパッチ、KVM切り替え時のUSBハブの修正(Dell)。
macOS Tahoe 26.0.1では、Mac用のアップデーターが「このモニター用のファームウェアではない」と表示して先に進めない不具合がありました。DellはmacOS側の変更が原因だとしていて、2025年12月にmacOS 26.2にしてから更新できた、という報告が続いています(Dell Community、2025年)。
よくあるトラブル
- 120Hzが出ない。 ThunderboltかDSC対応のDisplayPortでつなぎます(上のDellの説明を参照)。M1 Pro/Max/Ultraでは60Hzが報告されていて、BetterDisplayのカスタムEDIDで100〜110Hzまで上げた人もいます。
- 3840 × 1620が一覧にない。 「すべての解像度を表示」をオンにします。M4なら、先に120Hzを選びます。M4 ProのMac miniで、macOS 26.6.2にしたら3840 × 1620と120Hzが両方消えたという報告もあります(MacRumors、2026年)。
- スリープのあとにカーネルパニック。 モニターからThunderboltで給電していたM3 MaxのMacBook Proで、スリープのあとカーネルパニックで再起動する症状が続きました。Dellはファームウェア M3T103 が原因だとしてモニターを交換し、macOS 15.1.1にしてから症状は止まったそうです(Apple コミュニティ、2024年)。のちのM3T105にはMacBookの再起動に関するパッチが入っていますが、同じ不具合かどうかはわかりません。
- 音量がグレーアウトする、Dellのアプリが落ちる。 どちらもユーザーから報告があり、MonitorControl、BetterDisplay、DisplayBuddyに乗り換える人もいます(Dell Community、2024年)。
Dell純正のゾーン機能「Easy Arrange」
Dell Display and Peripheral Manager(DDPM)のmacOS版には「Easy Arrange」という機能があり、U4025QWも対応機種に入っています。用意されたレイアウトで画面をゾーンに分け、アプリをゾーンにドラッグすると自動でその位置に収まる、という機能です。並べたウィンドウからレイアウトを保存したり、キーボードショートカットでウィンドウを画面の一部に寄せたりもできます。Apple siliconのMacでは、macOS 14、15、26がフル対応で、macOS 27は一部対応。DDC/CIをオンにして、USBのアップストリーム接続をしておく必要があります(Dell)。
Shoji(モニターにゾーンを描いて、ウィンドウを収めるMacアプリ)はメーカーを問わないので、MacBookの画面や他社のモニターにもゾーンを描けます(DDPMの対象は、リストにあるDell製モニターです)。ゾーンは画面の上にじかに描き、大きさは自由、重ねることもできます。間取りはモニターごとに保存され、Shojiはモニターをハードウェアの情報で見分けるので、つなぎ直すと元の間取りが戻ります。DDPMがmacOSで落ちるという報告も、ユーザーから上がっています(Dell Community、2024年)。
5120 × 2160をウィンドウで分ける
macOSのタイル表示は、2分割と4分割が中心です(Apple)。「3840 × 1620相当」で半分にすると1920ポイント。フルHDのモニター1台分の幅に、ウィンドウが1つです。縦に列で分けるほうが使いやすくなります。各解像度での列幅は、ページ上部の「数字で見る」の表にあります。3840 × 1620相当なら、こうなります。
- 3等分:1つあたり1280ポイント。小さめのノートパソコンの画面くらいの幅です。
- 中央広め+左右(25%・50%・25%):960・1920・960。作業するウィンドウが正面に来て、左右にチャットやメモを置けます。
- 左にメモ、中央を広く、右に2つを上下に(上のデモの間取り):右の列は幅960ポイント、上下それぞれ高さ810ポイントです。
ネイティブの5120 × 2160なら、3等分で1つ約1707ポイント。無印のM1/M2/M3で3072ポイントなら、3等分で1024、中央広めで768・1536・768です。よく使うウィンドウごとに、定位置を決めておけます。ほかの21:9向けの間取りは「ウルトラワイドモニターをMacで3分割する」で紹介しています。
Shojiで設定する
Shoji(モニターにゾーンを描いて、ウィンドウを収めるMacアプリ)で、この間取りを作ってみます。
- Shojiを開くと、アクセシビリティの許可を求められます。ほかのアプリのウィンドウを動かすために、macOSが必要とする許可です。
- メニューバーのShojiメニューから「ゾーンを編集」を選び、U4025QWを選びます。
- クイックスタートの「3分割」か「中央 + 両サイド」から始めるか、画面をドラッグしてゾーンを描きます。ゾーンは12 × 8のグリッドに吸い付くので、3等分なら4・4・4、中央広めなら3・6・3です。
- 保存したら、fnを押しながらウィンドウをドラッグ。ゾーンが光るので、その上で放すと、ウィンドウがぴたりと収まります。
間取りはモニターごとに保存されます。MacBookの隣に置いているなら、ノートパソコンの画面には別のゾーンを描けます。Thunderboltケーブルを抜いてもDellの間取りは残っていて、つなぎ直すと戻ります。
よくある質問
U4025QWはMacで120Hzになりますか?
M2 Pro、M3 Max、M4のMacでは、ThunderboltかUSB-C - DisplayPortケーブルで120Hzになったという報告があります。M1 Pro/Max/Ultraでは60Hzです。Dellによると、120HzにはThunderboltかDisplayPort 1.4でのDSC、またはHDMI 2.1が必要です。
5K2KモニターをMacで使うとき、解像度はどれがいい?
選べるなら「3840 × 1620相当」です。くっきり表示のまま、いちばん広く使えます。ネイティブの5120 × 2160はもっと広いものの等倍表示で、文字は27インチのWQHDモニターより小さめ。「2560 × 1080相当」はくっきりしますが、何もかも大きくなります。
Mac mini M4で使えますか?
使えます。無印M4のMac miniでUSB-C - DisplayPortケーブルを使い、120Hzと3840 × 1620相当が出たという報告があり、M4 ProのMac miniでは最初から両方使えたそうです。120Hzのままにしておくのがコツです。M4では、60Hzにすると3840系の解像度が一覧から消えます。
MacBook Airでも使えますか?
使えます。M1とM2のMacBook Airは外部ディスプレイ1台を最大6K・60Hzで表示でき(Apple)、M5のAirは5K・120Hzに対応しています。無印チップのくっきり表示は横3072ポイントまでで、M3のAirでは3072 × 1296だったという報告があります。M4のAirについては、まだユーザーの報告を見つけられていません。
ドライバーやDellのソフトは必要ですか?
Mac向けのDellのソフトは、Display and Peripheral Manager(モニターの設定とEasy Arrange)と、ファームウェアのアップデーターです。解像度とリフレッシュレートは、macOSの「ディスプレイ」設定で選びます。DDPMが落ちたり音量がグレーアウトしたりする場合は、MonitorControl、BetterDisplay、DisplayBuddyを使う人もいます。
Shoji · Mac用ウィンドウ整理アプリ
モニターごとにゾーンを描いて、ウィンドウをドラッグすれば、ぴたりと収まります。$4.99の買い切り。合わなければ14日以内に返金します。
$4.99の買い切り · Mac 1台 · macOS 15以降